ラクナ梗塞とは

脳梗塞は、脳の血管が狭まったり、塞がれたりすることで詰まる状態のことをいいます。脳梗塞には3つの種類があり、その中のひとつが「ラクナ梗塞」です。
ラクナ梗塞は、脳の太い血管から分岐している細い血管がつまることで発生します。脳梗塞の30〜40%を占め、高血圧や糖尿病などの生活習慣病が影響するといわれています。
ラクナ梗塞の症状や前兆
ラクナ梗塞は、症状が現れないことが多いとされています。発生した脳の場所によっては、以下のような症状が現れることもあります。
- 食べ物を飲み込みづらくなる
- ろれつが回らない、話し方がぎこちない
- 傾いてまっすぐ歩けない
朝起きたときの手足のしびれや言葉の話しづらさで気づくこともあります。
また、脳梗塞の前兆としては「FAST」という考え方があります。
ラクナ梗塞の原因
原因の多くは動脈硬化によって血液の流れが悪くなり、血栓ができること。動脈硬化は、高血圧・脂質異常症・糖尿病の3つが三大危険因子と呼ばれています。また、肥満、喫煙、過度の飲酒、ストレス、運動不足といった生活習慣なども原因になりえます。
これらの要因が重なるほど、発症のリスクは高くなります。
ラクナ梗塞の治療
ラクナ梗塞の治療は、基本的には点滴薬や飲み薬を使う内科的治療になります。
ラクナ梗塞の後遺症
ラクナ梗塞を含め、脳卒中は発症後に以下のような後遺症が残ることがあります。
- 運動障害(片麻痺)
- 感覚障害(しびれや感覚過敏)
- 構音障害
- 失語症
- 高次機能障害
- 視野障害
- 嚥下障害
- 排尿障害
- 神経症状
後遺症は、早期のリハビリによって症状を軽くすることができるとされており、改善にはリハビリの実施が大切です。