失認とは

失認とは、感覚障害がないにもかかわらず、ある特定の感覚で物体を識別する能力が失われる障害です。

そのものを知らない・気づかないわけではなく、視力や聴力、感覚、記憶には問題がないのに、見たものや聴いたもの、触ったものが認知できない不思議な症状です。症状は、損傷を受けた部位によっても異なります。

頭部外傷や脳卒中、腫瘍などにより頭頂葉や側頭葉、後頭葉が損傷されることで起こります。

失認の種類

失認の例を3つ紹介します。

視覚失認

視覚に関係する失認のことを指します。たとえば、見ているもの自体は分かるが、名前や使用方法が分からないなど。机上の鉛筆や消しゴムを見ることはできるが、認識ができないということです。

聴覚失認

聴覚に関する失認のことを指します。音自体は聞こえるが、何の音なのか認識できない症状です。

身体失認

身体に関係する失認のことを指します。たとえば、眉毛を描くときに、認識できていない側の眉毛を描かないまま終えてしまうなどです。

失認の予後

失認の回復は、障害の程度や種類によってさまざまです。回復の大部分は最初の3か月以内に起こりますが、最長1年間は回復が続く可能性があります。